オリックス・バファローズの山本由伸投手が沢村賞に選ばれましたね。
今シーズンは圧倒的な成績を残したので、誰も異論はないと思います。
成績としては、下記のような感じでリーグ4冠という事みたいですね。
- 18勝5敗
- 防御率1.39
- 206奪三振
- 勝率7割8分3厘
選考委員会でも全会一致で受賞が決められたようですね。

オリックス・バファローズのリーグ優勝の立役者と言っても過言ではありません。
そこで今回は山本由伸投手が獲得した沢村賞について書いていきたいと思います。
目次
沢村賞って一体何?
沢村賞というのは、日本での最優秀投手のような賞で、選考基準が7項目あります。
- 15勝以上
- 150奪三振以上
- 防御率2.50以下
- 登板25試合以上
- 勝率6割以上
- 10完投以上
- 投球回200イニング以上
上記を基準に選考委員会の方で、決めるみたいですね。
山本由伸投手は7つの内、5項目をクリアして、沢村賞を受賞しました。
下記の2項目は満たす事はできませんでした。
- 完投数は6完投
- イニング数は193回2/3
ただ、現代野球では先発・中継ぎ・抑えという分業制が当たり前になりましたので、完投数は昔よりも確実に減ってしまいますよね。
それなのに、登板間隔は基本的には中6日でこれは昔とはそんなに変わらないので、昔よりもイニング数も伸びない感じですよね。

メジャーのサイヤング賞とは意味合いが違う
メジャーリーグにもサイヤング賞というものがあります。
ただ、日本の沢村賞とはちょっと意味合いが違ってくるんですね。
メジャーリーグは毎年リーグで1人ずつは選ばれますが、両リーグで1人しか選ばれませんし、該当者無しの年もあります。
サイヤング賞は数が多くないですが、リリーフピッチャーでも受賞する可能性がありますが、沢村賞は先発ピッチャーしか受賞する事ができないんですね。

メジャーは防御率とイニング数が重要視される
メジャーリーグでは最近、勝利数の価値が徐々に下がってきたんですね。
何故かと言うと、勝利数というのはピッチャーの実力に反映しない場合があるからなんですね。
なので、防御率やイニング数が重視されているような傾向がありますよね。

1失点でも負ける場合がありますし、6失点でも勝ってしまう事があります。
前者は1敗で後者は1勝になりますが、ピッチャーとしての能力は明らかに前者のピッチャーの方が優れていますよね。
日本は6人の先発ピッチャーでローテーションを組む事が多いですね。
メジャーリーグでは5人の先発ピッチャーでローテーションを組む事が多いんですね。
なので、メジャーリーグではだいたい100球前後で交代しますが、中4日で次の登板が来ますので、それだけイニング数を稼ぐ事ができるんですね。

200イニングを超えてくると超一流のピッチャーですよね。
1試合100球で6イニングから7イニング投げないと200イニングに到達しないので、かなり良いピッチングを毎試合しないとダメなんですね。
勝利数はチームの攻撃力や中継ぎや抑え投手の能力にも関係してくるので、チーム力が高い方が最多勝は取りやすいですよね。
でも、防御率とイニング数はピッチャー個人の能力がダイレクトに反映されるので、メジャーリーグではこの2つの数値は重要視されているんですね。
基準が先発完投型のピッチャーしか該当しない
日本はまだまだ先発完投のピッチャーが良いピッチャーという固定観念があります。
なので、沢村賞を受賞するのは年々難しくなっているような気がします。
7項目の基準をクリアするのは相当キツイですよね。
リリーフピッチャーである以上、沢村賞を獲る事はできないですし・・・。

抑えのピッチャーで沢村賞級のピッチングをしていても、基準が先発完投型のピッチャーなので、どんなに頑張っても沢村賞には該当されないんですね。
これについてはちょっと残念な気持ちはありますよね。
ちょっと昔で言うと、横浜ベイスターズの大魔神佐々木主浩投手なんて、全盛期は出てきただけ誰も打てない感じでしたよね。
なので、沢村賞を貰っても誰も異論は無かったと思います。
でも、抑えのピッチャーという事で沢村賞を受賞する事はできませんでした。

その年のナンバーワンピッチャーが必ず取れるわけではないので、ある意味ではそれだけ権威があるものなのかもしれません。
それだけに今年の山本由伸投手の成績の凄さを物語っているのかもしれませんね。
山本由伸投手はブレイク済みのピッチャー
ただ、山本由伸投手に関して、ちょっと納得いかない事があります。
それは今年大ブレイク的なメディアの報じ方です。
自分の中では、というか野球が好きな方であれば分かると思いますが、すでにブレイクしている選手なんですよね。
あたかも今年いきなり大活躍しているというメディアの報じ方には違和感を感じています。

もう2年目から中継ぎで大活躍していました。
3年目から先発をやるようになりましたが、チームが弱かったので、勝ち星には恵まれていなかっただけなんですね。
なので、もう2年前くらいからすでに日本のエースという感じです。
今年はチームもリーグ優勝したので、結果として山本由伸投手の個人成績にも好影響を与えました。
しかし、山本由伸投手は今年だけ大活躍したわけではないという事をメディアはもっと報じて欲しいですね。
トレーニング方法などは本当に参考になる
現在日本でナンバーワンのピッチャーである山本由伸投手のトレーニング方法はやはり参考にしたいですよね。
特に筋肉の柔軟性などは非常に参考すべきところなので、可能な限り頑張りたいですよね。
ブリッジも山本由伸投手がやっているのでやり始めましたし、開脚も非常に柔らかいので、自分としても一生懸命開脚を頑張っているところです。

山本由伸投手は将来的にはメジャーを目指して欲しい逸材だと思いますので、日本シリーズでしっかりとした結果を残して欲しいですよね。