大谷翔平選手がシーズンを終えて、日本に帰国しましたね。
今年も去年と同様に大活躍のシーズンでした。
ただ、やっている事は凄いのですが、『大谷翔平選手ならできて当たり前』のような空気が漂っていますよね。
良くも悪くも慣れてしまったというか・・・。

個人的にも今年の大谷翔平選手の凄かったところがありましたね。
そこで今回は今年の活躍を振り返っていきたいと思います。
目次
同一シーズンで規定打席&規定投球回の達成
個人的に最も凄いと思ったのが、同一シーズンで規定打席&規定投球回の達成ですね。
現行のルールになった1900年以降の近代野球において初めての事だそうです。
そもそもピッチャーもバッターもやるという事で、規定打席や規定投球回などは無縁の選手になるんだろうなぁと思っていました。

それが去年から休養日を設けずに登板日以外も指名打者として出場するという形を取っていますよね。
なので、規定打席は達成できても、規定投球回は無理だろうなぁと思っていました。
それが規定投球回も達成してしまうなんて、凄過ぎるとしか言いようがありません。
ピッチャーというのは身体の負担が大きい
大谷翔平選手の凄さを伝える時はいつも同じような内容になってしまいますが、やっぱりピッチャーって身体の負担がハンパないんですよね。
どうしてピッチャーが毎日出場しないかと言うと、毎日出場したら身体が壊れるからです。
特に肩や肘ですね。
なので、メジャーリーグのエースと言われているピッチャーでも中4日で投げているんですね。
つまり、4日間で次の登板までコンディションを整える必要があるんですね。
その間に身体を休めたり、トレーニングをしたりして、次の登板日までにしっかりマックスでパフォーマンスを出せるようにするのが普通なんですね。

ピッチャーだけに専念している選手でさえ、シーズンを通して1年間やり通すのがキツいのに、大谷翔平選手はコンディションを整える期間に試合に出ていますからね。
もちろん、ピッチャーに比べれば、指名打者で試合に出る方が身体への負担は少ないかもしれません。
でも、他のピッチャーはその間に疲れを取ったり、コンディションを整えたりしていますからね。
これでどちらも中途半端ではなく、30~40本のホームランが打てる長距離打者と15勝できるエースピッチャーを大谷翔平選手1人でやってのけているという事になりますよね。
完全に異次元の世界です。
160キロのツーシームはマジで凄い
パフォーマンスで凄いと思ったのが、シーズン途中で使い出したツーシームですね。
しかも、160キロのツーシームです。
今シーズンはスライダーが主軸になってピッチングを組み立ている感じでしたよね。
スライダーも何種類か使い分けていて、ちょっとサイドスロー気味にして投げるスライダーは曲がり幅がハンパないですよね。

そして、160キロのフォーシームと要所で使うスプリットやカットボールも効いていますよね。
あとは、縦のカーブも個人的には好きですね。
カウント球でも決め球でも使っていますよね。
その中にツーシームが加わって、ちょっと無双感が増したように思います。
メジャーのバッターはガッツリ踏み込んでくる選手も多いですよね。
そんなバッターに対して、インコースに食い込んでくる160キロのツーシームがあれば、踏み込んで来れないです。
そうすれば、さらにスライダーも効いてくるので、ピッチングの幅がかなり広がったように思います。
大谷翔平選手の野球に対する探究心がハンパない
元プロの川上憲伸さんも言っていましたが、シーズン中に新しい球種を試す事はほとんど無いそうですね。
新しい球種を覚える時はシーズンが終わってからキャンプまでに何とか仕上げて、次のシーズンで使うという流れが一般的みたいですね。
それをシーズン中に試合で使えるレベルまで持っていくというのは、本当にセンスの塊としか言いようがないですね。
あとは、野球に対する探究心がハンパないですよね。
来シーズンも最初からこのツーシームを使えば、今年の成績を上回る事も不可能ではないですよね。

誰がア・リーグMVPを獲るのか
現在はポストシーズン中ですが、誰がア・リーグMVPを獲るのか話題になっていますよね。
個人的にはニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が獲るのかなと思っております。
下記の数字は今シーズンのアーロン・ジャッジ選手の打撃成績です。
- 打率 3.11
- ホームラン 62本
- 打点 131点
- 得点 133点
- OPS 1.111
打率2位、ホームラン1位、打点1位で、ほとんど三冠王です。
しかも、ホームラン数はア・リーグ記録を更新しましたので、そのインパクトはハンパないですよね。
あと、どうしてアーロン・ジャッジ選手がア・リーグMVPになるのかは2つの理由があると思っております。
まずはアメリカ人はホームランが好きですよね。
パフォーマンス的にも派手ですし、打率を残す選手よりもホームランをたくさん打てる選手の方がリスペクトの度合いが違うような気がします。

しかも、ア・リーグのホームラン記録を抜いたというのは、歴史的な偉業ですよね。
これでア・リーグMVPを獲れなかったら、多分大谷翔平選手の全盛期が終わるまで誰もMVPが獲れないという事になってしまいます。
大谷翔平選手の活躍に皆が慣れてしまった
あともう1つの理由としては、大谷翔平選手の活躍に皆が慣れてしまったという事です。
個人的にはやっている事は大谷翔平選手の方が凄いと思います。
ただ、去年あまりにもセンセーショナルな活躍をして、MVPを獲ってしまったので、今年の大活躍が普通の出来事のように誰もが思っていますよね。
『慣れ』って恐いですね。

そうなると、単純に数字の争いになってしまうので、そうなるとアーロン・ジャッジ選手が有利という事になってしまいます。
大谷翔平選手の凄さは数字に表れないところが結構ありますので、しょうがないと言えばしょうがないですよね。
日本人としては2年連続のMVPに期待したいところですが、今年はアーロン・ジャッジ選手が獲るのかなぁと思っております。
気持ちは来シーズンに向かっている感じ
そもそも次元の違うところで野球をしているので、現在の尺度では測り切れないところはありますよね。
比較対象が100年前の選手くらいしかいないですし、記録についてはほとんどがメジャー初なので、唯一無二の選手ですよね。
大谷翔平選手本人はあまりMVPにこだわっている感じはないですよね。

もう気持ちは来シーズンに向かっている感じですよね。
多分、MVPよりもポストシーズンの出場やワールドシリーズ制覇に気持ちがあるように思います。
現在ダルビッシュ有投手がポストシーズンで素晴らしいピッチングをしています。
来年は大谷翔平選手がポストシーズンで活躍している姿を見たいものですよね。